目次
チンゲン菜の基礎知識
炒め物やスープ、あんかけ、あえ物など、幅広い料理で使えるのがチンゲン菜の魅力です。旬や栄養素を知れば、使い勝手の良いチンゲン菜をよりおいしく食べられるようになるでしょう。
チンゲン菜の旬や栄養素といった基礎知識をご紹介するので、日頃の料理にお役立てください。
実は歴史の新しい野菜
チンゲン菜は、アブラナ科に属する白菜の仲間です。シャキシャキした食感とほのかな甘みを楽しめます。
原産地は中国で、日本に入ってきたのは1972年の日中国交正常化以降と、比較的歴史の浅い野菜です。栽培期間が短く料理に使いやすいことから広く普及し、現在は国産のものが多く流通しています。
また、輸入当初のチンゲン菜はパクチョイとも呼ばれていましたが、1980年代に農林水産省によって、軸の青い野菜が「チンゲン菜(青梗菜)」、軸が白い野菜が「パクチョイ(白菜)」と呼ぶように定められています。
寒い時期が旬
チンゲン菜は育成が早いため、日本国内でも多く出回っています。国内の主な産地は、茨城県や静岡県、群馬県、愛知県などです。
寒暖差に強いものの、極端な暑さには弱いので、収穫は春から初夏にかけてと、秋から冬にかけての2回行われます。特に、気温が低くなる秋から冬にかけては、チンゲン菜がおいしくなる季節とされています。
栄養素も豊富
使い勝手が良いだけでなく、栄養素も豊富に含まれているのが、チンゲン菜の魅力です。β-カロテン(ビタミンA)やビタミンC、ビタミンK、カルシウム、カリウム、鉄、葉酸などが含まれています。
また、水分量が多く、可食部100gあたりのエネルギーも9kcal(生の場合)と低カロリーな点も魅力です。※
新鮮なチンゲン菜の選び方
チンゲン菜をおいしく食べるには、鮮度が良いものを選ぶことも大切です。新鮮なチンゲン菜の特徴を知っておくと、買い物の時に役立ちます。
新鮮なチンゲン菜の特徴
・葉先がピンと張っていて、みずみずしくツヤがある
・淡い緑色をしている
・茎は短く、付け根の部分がふっくらと丸い
・茎の切り口が変色していない
緑色が濃いチンゲン菜は、葉が硬い場合が多いです。柔らかな食感を楽しみたい時は、色が淡いチンゲン菜を選ぶようにしましょう。
チンゲン菜の保存方法
チンゲン菜は葉野菜に分類されます。葉野菜の中では長持ちするものの、乾燥に弱いため、おいしさを保つには上手に保存する必要があります。
チンゲン菜を保存する際は、以下の点に気を付けましょう。
冷蔵保存のポイント
チンゲン菜のおいしさを保つには、乾燥を防ぐことが大切です。ラップや湿らせたキッチンペーパーなどでチンゲン菜を包んでから、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
この時、チンゲン菜を立てるようにして保存すると、鮮度を保ちやすくなります。
ただし、日が経つにつれて徐々に品質は落ちてしまうため、5日程度を目安に使い切ることをおすすめします。
冷凍保存のポイント
チンゲン菜を長持ちさせたい時は、冷凍保存するのがおすすめです。冷凍なら、3週間~1カ月ほど鮮度を保つことができます。
手間をかけずに冷凍したい時は、食べやすい大きさに切ってから、生のまま冷凍しましょう。冷蔵したものに比べると食感はしんなりしますが、汁物やおひたしといった方法ならおいしく食べられます。
チンゲン菜の鮮やかな色味を残したい時は、茹でたり、炒めたりして加熱してから冷凍すると良いでしょう。
いずれの冷凍方法の場合も、解答せずに凍ったまま調理することができます。
チンゲン菜をおいしく食べるコツ
チンゲン菜は味わいが淡白な野菜です。そのため、ベーコンのようなうまみのある素材と組み合わせて使うと、おいしく食べられます。
油との相性が良いので、炒めたり、スープに加えたりするのもおすすめです。炒め物の時は、強火でさっと炒める程度にとどめると、シャキシャキした食感を生かすことができます。
また、茹でる時に少量の油を加えると、チンゲン菜が色鮮やかに仕上がります。料理の彩りとしてチンゲン菜を使いたい時は、試してみてはいかがでしょうか。
チンゲン菜でおいしく栄養を摂ろう!
チンゲン菜は、さまざまな栄養素が豊富に含まれている葉野菜の一種です。味わいに癖がなく、炒め物やスープ、煮物など、幅広い料理で使うことができます。定番の中華料理はもちろん、洋風の料理に取り入れるのもおすすめです。
チンゲン菜を上手に活用して、おいしく栄養を摂ってみてはいかがでしょうか。
炒め物やスープなどとの相性が良いチンゲン菜(青梗菜)は、中華料理では定番の野菜です。スーパーや青果店で1年中売られているため、家庭で使うことも多いのではないでしょうか。
ここでは、さまざまな料理に使いやすいチンゲン菜に含まれる栄養や選び方、おいしさを保つ保存方法のコツなどをご紹介します。