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耐熱ガラスの良さを伝える“ひとつで三役”のコンセプト
iwakiの『パック&レンジ』は、1988年の発売以来、大ヒットセラーを続けている耐熱ガラス製の保存容器です。1988年といえば昭和63年。「東京ドーム」が3月に開場し、日本の一般家庭での普及率が今では90%台後半の電子レンジやオーブンが、ようやく一般家庭でも使われ始めた時代でした。
『パック&レンジ』のコンセプトは、耐熱ガラスの優れた特性を活かした、保存・調理・テーブルウエアの3機能を兼ね備えた容器です。この“ひらめき”を形にするため、もともと存在していた型などを活用しつつ、新しいアイデアをつけ加え、試行錯誤をくり返し、当時の開発者がひとつの形にまとめ上げたことで誕生しました。
当時、耐熱ガラス製の保存容器は一般的ではありませんでした。現在ほど食品をストックする発想はなく、「作り置き」という言葉も広まってはいませんでした。そんな時代に登場した『パック&レンジ』のコンセプトは時代を先取りしていたのかもしれません。
時代の流れとともに、使いやすく、美しく進化
これまでの30年を超える歩みの中で、『パック&レンジ』は、その時々にあわせてデザインを変更したり、サイズの異なる製品をリリースしたり、カラーを工夫したりするなど進化を遂げてきました。
今では「丸型」「角型」「長角形」とラインナップも豊富です。形状に合わせて成型方法も変え、薄手や厚手の『パック&レンジ』をご用意、さまざまな用途でお使いいただけます。
成型方法には、「ブロー」と「プレス」のふたつがあります。
ブロー成型
ブローは「吹きもの」ともいわれます。型が外側から包み込むようになっていて、その中にガラスのゴブ(Gob:塊)を入れ、それを吹いて製品を作る方法です。薄手で軽く、製法上、真ん中をくびれさせることなどが可能です。
プレス成型
プレスは、オス型とメス型の間にガラスのゴブを落とし、型を押しつけてプレスして製品を作る方法です。プレスで作られた製品は肉厚になり、強い耐久性を持っています。
例外もあります。薄手でも『プリンカップ』などはオーブンで使うこともでき、スイーツ作りや蒸し料理にも活用できます。
温めたり、冷やしたりして、綺麗に美味しく食べられる
ひとつで保存容器、料理器具、テーブルウエアの三役がこなせる『パック&レンジ』。耐熱ガラスの良さを活かすことに“こだわり”があり、製品としてさまざまなメリットがあります。
中味が見えるから、一目でわかり保存しやすい
『パック&レンジ』はガラス製なので、中身がよく見え、何が入っているのか一目でわかります。サイズが豊富なので、用途に合わせて最適なタイプが選べるのもうれしいポイント。耐熱ガラスのため、食事のあとのお手入れも簡単です。食洗機にも対応しており、洗いやすく常に清潔にお使いいただけます。
また、電子レンジで使いやすくするため、あえて密閉しない構造を採用しています。
保存機能としては、長期よりも日常の範囲内で使うことに適しています。例えば、夕飯で残ったおかずを『パック&レンジ』に入れて保存、翌日電子レンジで温めていただくような使い方ができます。
ただし、ごはんの冷凍保存にはお気を付けください。ごはんを詰めすぎて冷凍すると水分が膨張してしまうため、割れる恐れがあります。『パック&レンジ』でごはんを冷凍保存する場合は、一膳ずつ保存できる、丸みを帯びた「3240形状」をおすすめします。軽く入れてフタをしたあと、上下左右に軽く振って空間をあけておくのがコツです。
パック&レンジ(450ml)
あらたに「密閉保存」にも対応
2019年には、『密閉パック&レンジ』が登場。ユーザーから要望が多かった『密閉保存』ができるようになりました。この密閉機能は、あらたにフタを開発することで実現。そのため、すでに『パック&レンジ』をお持ちの方は、密閉フタを追加購入すれば、『密閉パック&レンジ』としてお使いいただけます。
密閉パック&レンジ
電子レンジやオーブンで料理できる
『パック&レンジ』はフタをしたまま電子レンジで使ったり、フタを外してオーブンウェアとして使ったりして料理に活用できます。
さきほどご説明したように、あえて密閉していないので、電子レンジで温野菜やあさりの酒蒸しといった料理を簡単に楽しむことができます。シュウマイなども手軽に美味しく、美しく仕上げることができます。
美しいテーブルウエアとして
テーブルウエアとして活用できるのが『パック&レンジ』の良さでもあります。通常の保存容器よりも浅い作りになっているので、食器として使用するときにも自然で、スプーンや箸を入れても食べ物が取りやすい深さになっています。テーブルに映える、ちょうどよい高さと美しさを意識しています。
フタをして重ねることができるので、スタックして運ぶことも可能。角型をテーブルに綺麗に並べて配膳できるシステム製も兼ね備えています。重箱のように活用されている方もいらっしゃいます。
形状や容量別に見る使いこなしのポイントは?
『パック&レンジ』は、食材やお料理に合わせて形や大きさを選べます。iwakiでは、形や容量ごとに具体的な使い方や料理等を想定せず、お使いになる方々の用途に合わせて自由にお使いいただきたいと考えています。
「丸型」のポイントは?
軽くて扱いやすいのが薄手の丸型です。軽さで選ぶ方も多く、丸型は容量によって高さが少しずつ違うため、使わないときは、大きな容器に小さな容器を入れて“入れ子”にして場所を取らずに収納することができるのもポイントです。
小ぶりの丸型は、作り置きのおかずやお惣菜など、少量を保存するのに向いています。また、個食に対応しやすいのも特徴のひとつです。家族一人分ずつのサラダ等はオーブンを使う必要がないので、丸くて軽くて小さい丸型が適しています。
大きい丸型は「深さ」があるので、カレーや冬場の煮物の保存と温めにおすすめです。また、電子レンジでは丸型の方が扱いやすい場面も多々あります。
パック&レンジ グリーン 丸タイプ
「角型」のポイントは?
厚手の角型は丸型と違い重さがありますが、オーブンで使用できるのがメリット。下ごしらえをしておいたグラタンなどを保存しておき、そのままオーブンに入れて焼き、完成したらそのままテーブルに並べることができ、便利にお使いいただけます。
小さい角型では、家族一人分ずつ分けて準備、保存しておき、ラザニヤなどの焼きたてや温かいお料理を楽しめます。また、カップケーキなどの焼き型としても使えます。
1.2Lの大きい角型は、重箱として家族のイベントで使ったり、パンやスコップケーキの焼き型として使ったり、ティラミスなどのお菓子を作るなど幅広く利用できます。
角型は、親子でお料理やスイーツ作りをして「おうち時間」を楽しむといった使い方をしやすく、使い勝手がよく、応用範囲が広いのが特徴です。
パック&レンジ グリーン
「長角形」のポイントは?
長角形は厚手のタイプで、収納時にスキマにすっと入りやすく便利に使うことができるのが強み。また、洋皿としてグラタンの“おさまり”もよく、小さい長角型を洋食作りに活用する方が多くいます。
お弁当箱がわりに使う人もいらっしゃいます。職場などの電子レンジで温められるのがうれしいポイントです。また、スキマに入れやすいメリットを活かして、バターケースなどとして冷蔵庫内で小さな食材保存にも適しています。
基本的な使い方は角型と似ていますが、細長い形状はいろいろな場面で便利に使うことができます。角型の1.2Lサイズの半分の大きさなので、組み合わせてお使いいただくと冷蔵庫の収納もすっきり。いろいろ工夫できる形です。
パック&レンジ(500ml)
かわいい絵が施されたタイプも
かわいい絵が施された『パック&レンジ』もあります。雑貨デザイナー・絵本作家として著名なシンジカトウ(Shinzi Katoh)氏の『赤ずきん』や『青い鳥と木』といった作品があしらわれたコラボレーションモデルは、いつもと違う明るく華やかな雰囲気で、みんなの目を楽しませてくれます。
パック&レンジ 絵柄(450ml)
「フタ」の違い
『パック&レンジ』のフタは透明感のあるデザインで、見た目の良さで人気があります。以前のフタは赤、白、ピンクなど不透明でしたが、スタイリッシュに進化して冷蔵庫の中をさらに美しく演出できるようになりました。お手持ちの『パック&レンジ』を『密閉パック&レンジ』にする密閉フタもあります。
フタ パック&レンジ 3200用
「丸型」「角型」「長角形」があり、さらにサイズの違いもあってバリエーションが豊富な『パック&レンジ』。思いもつかなかった新しいレシピがInstagramで次々に発信されています。Instagramのハッシュタグ『#iwakiのある暮らし』をご覧いただき、あらたな楽しさを発見してみてはいかがでしょうか。
※「# iwakiのある暮らしINSTAGRAM」
30年もの間、大ヒットセラーを続けている、耐熱ガラス製の保存容器『パック&レンジ』。「丸型」「角型」「長角形」とバリエーションも豊富で、さまざまな用途でお使いいただけます。また、『パック&レンジ』は保存容器、料理器具、テーブルウエアの三役がこなせる優れもの。今回は『パック&レンジ』の開発された背景や機能面、さらには形状ごとの使いこなしのポイントをご紹介いたします。