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アスパラガスはどんな野菜?
アスパラガスは、炒め物やパスタ、スープなど、さまざまな料理で活躍する代表的な春野菜の一種です。
しかし、日頃からよく使う野菜ではあるものの、アスパラガスについて詳しくご存じの方は少ないかもしれません。ここでは、アスパラガスの旬の時期や含まれている栄養素をご紹介します。
アスパラガスの特徴とは
アスパラガスは、発芽直後の若い芽を食用とするユリ科の野菜です。原産地のヨーロッパでは紀元前から栽培されていたとされ、日本には江戸時代に伝わりました。当初は観賞用で、明治時代から食用として栽培され始めたそうです。
独特の甘みと歯応えを持ったグリーンアスパラガス以外に、缶詰で広く流通しているホワイトアスパラガスもありますが、実はどちらも同じ品種です。
クリーミーな食感とほのかな甘みを持つホワイトアスパラガスは、発芽したアスパラガスにすぐ盛り土をして、日光を当てずに地中で育てます。
また、グリーンアスパラガスやホワイトアスパラガスとは別の品種に、紫色をした紫アスパラガスもあります。グリーンアスパラガスに比べて柔らかく、甘みも強いのが魅力です。
旬は春先から
スーパーや青果店では通年見かけるアスパラガスですが、旬は春先から初夏です。産地にも左右されますが、一般的には4下旬~6月頃に旬を迎えます。
旬始めで出荷されたばかりのアスパラガスは甘みが強いとされ、特に4月下旬~5月中旬頃のホワイトアスパラガスは甘みがありおいしく食べられるとされています。
アスパラガスに含まれる栄養素
アスパラガスには、アミノ酸の一種で、栄養剤にも使われている「アスパラギン酸」という栄養素が含まれています。アスパラガスから発見されたことにちなんで、アスパラギン酸と名付けられました。
アスパラギン酸以外にも、ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、葉酸など、多くの栄養素を含んでいます。※
※参照:文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
おいしいアスパラガスの選び方
アスパラガスをおいしく食べるには、新鮮なものを選ぶことも大切です。新鮮でおいしいアスパラガスの特徴としては、以下の点が挙げられます。
おいしいアスパラガスの特徴
・全体的に濃い緑色をしている
・切り口が変色しておらず、みずみずしい
・穂先がしまってピンと張っている
・茎が真っすぐで太さも均一
・ハカマがきれいな正三角形になっている
穂先が開いているものは、食感が落ちている場合が多いため、避けることをおすすめします。
アスパラガスを使った定番料理
アスパラガスの定番の使い方としては、茹でてサラダにする以外にも、豚バラ肉で巻いて「豚肉巻き」にしたり、バターで炒めてソテーにしたりする方法が挙げられます。
また、天ぷらにして、アスパラガスのうまみや香り、ジューシーな食感を楽しむのもおすすめです。塩をつけて素材の味を楽しむのはもちろん、天つゆにつけてもおいしく食べられます。
他には、春に旬を迎えるあさりや、豚肉のうまみが楽しめるベーコンなどと一緒にパスタにしても、おいしく春を感じられる料理になります。
アスパラガスの上手な保存方法
アスパラガスのおいしさを保つためには、上手な保存方法を知っておくことも大切です。アスパラガスの保存方法やコツを、冷蔵と冷凍に分けてご紹介します。
冷蔵保存
アスパラガスは乾燥に弱く、鮮度が落ちやすい野菜です。基本的には、買ったらすぐに調理するようにしましょう。
保存する場合は、常温での保存は避けて、水分を保つことを意識しながら冷蔵するのがポイントです。上手に冷蔵できれば、1週間程度はおいしさを保つことができます。
冷蔵庫に入れる際は、根元を湿らせたキッチンペーパーで包み、水分の蒸発を防ぎます。その後、ポリ袋や密閉容器に入れて、冷蔵庫の野菜室に立てた状態で保存を行ってください。立てて冷蔵することで、味が落ちるのを防げます。
水を入れたグラスにアスパラガスを立てて、上からポリ袋を被せる方法でも冷蔵可能です。
また、アスパラガスは少し低めの温度で保存するのが最適とされています。冷蔵庫内の設定温度によっては、野菜室ではなく冷蔵室で保存するようにしましょう。
冷凍保存
より長期間保存したい場合は、冷凍するのがおすすめです。冷凍すれば、1ヶ月程度はアスパラガスのおいしさを保つことができます。
生のままでも、加熱してからでも冷凍できるので、用途に応じて使い分けると良いでしょう。
生のまま冷凍する方法
生のまま冷凍する場合は、根元をカットしたら皮をむき、ラップに包んで小分けにしたアスパラガスを保存容器に入れて冷凍を行います。
切り口が斜めになるようにカットすると、表面積が大きくなって冷凍にかかる時間を短くすることが可能です。
茹でてから冷凍する
茹でてから冷凍を行う場合は、カットしないで丸ごと茹でるようにしましょう。短い時間でさっと茹でることを心がけると、水溶性の栄養素が流れ出るのを防げます。茹で終わって水気と粗熱を取ったら、保存容器に入れて冷凍庫で保存します。
栄養素が流れ出るのを防ぎたい場合は、電子レンジで加熱するのもおすすめです。
冷凍したアスパラガスは、生のまま、茹でてからのいずれの場合も、解凍せずに凍ったまま料理に使うのが基本です。冷凍庫から取り出したら、そのまま加熱調理を行いましょう。
アスパラガスの冷凍方法や解凍の仕方については、以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せてご確認ください。
⇒アスパラガスは冷凍保存がおすすめ! おいしさを長持ちさせるコツ
https://igc.co.jp/shop/pg/137/
旬のアスパラガスを食べて春の訪れを感じよう
春から初夏にかけて旬を迎えるアスパラガスは、春の訪れを感じさせてくれる野菜の一種です。そのままではすぐに味が落ちてしまいますが、適切な保存方法を押さえておけば、より長くアスパラガスを楽しめるようになります。
また、茹でたり炒めたりと調理方法が幅広く、相性の良い食材も多いため、さまざまな料理に使いやすい点もアスパラガスの魅力です。アスパラガスを利用して、春ならではの料理を楽しんでみてください。
独特のうまみやコクのある味わい、シャキシャキとした歯応えが魅力のアスパラガス。サラダやスープ、パスタの具材など、さまざまな料理に使える便利な野菜で、日頃から食べているご家庭も多いのではないでしょうか。
そのままでもおいしいアスパラガスですが、どんな野菜なのかを知っておけば、よりおいしく食べられるようになります。
ここでは、アスパラガスをおいしく食べるために知っておきたい、アスパラガスの特徴や選び方、上手な保存方法をご紹介します。