目次
さつまいもはどんな食材?
幅広い料理で活躍するさつまいもですが、名前の由来や旬の時期などはご存じでしょうか。
ここでは、さつまいもの名前の由来や栄養素、旬の時期といった基礎知識をご紹介します。
さつまいもの基礎知識
さつまいもは、メキシコを中心とした中南米が原産地とされている野菜です。強い甘みが特徴で、料理だけでなくお菓子作りにも広く使われています。
江戸時代頃に、薩摩(鹿児島県)から全国に広がったことが「さつまいも(薩摩芋)」という名前の由来です。
現在は日本各地で60以上もの品種が栽培されていて、ホクホクとした食感だけでなく、ねっとりしたものやしっとりしたものなど、好みの食感から品種を選ぶことができます。
色や形も品種ごとに異なるので、違いを確かめてみても面白いかもしれません。
含まれている栄養素は?
さつまいもは、食物繊維を含んだ食材として有名です。皮なしの場合、可食部100gあたり2.2gの食物繊維が含まれています。※
また、具体的な含有量は品種によって異なるものの、ビタミンCやカリウム、リン、β-カロテン、ビタミンB1などの栄養素が含まれているのも特徴です。
※参照:文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
旬は10~1月頃
さつまいもの旬の時期は10~1月頃です。収穫自体は8~9月頃から行われますが、しばらく貯蔵して水分を飛ばすことで、甘みが増しておいしくなります。
旬になるとスーパーでも多く出回り始め、手頃な価格で購入することが可能です。
おいしいさつまいもを選ぶコツ
おいしいさつまいもは、見た目から選ぶことができます。さつまいもを購入する際は、以下の点を確認してみてください。
さつまいもの選び方
・皮の色が鮮やかで、傷や黒ずみがない
・ひげ根が少ない
・見た目が太く、ふっくらとしている
皮が黒く変色したものは、劣化している可能性があるので避けましょう。
また、たくさんひげ根のあるさつまいもは筋っぽい食感のものが多いです。食感を気にする場合は、ひげ根が少ないものを選びましょう。
さつまいもを上手に保存する方法
さつまいもは保存が難しい食材です。おいしさを長持ちさせるために、保存方法のポイントを押さえておきましょう。
さつまいもを保存する際のポイントや手順を、3つご紹介します。
常温保存
さつまいもは温暖な地域が原産で、寒さに弱い野菜です。夏場以外は常温で保存するのが基本になります。新聞紙やキッチンペーパーで1本ずつ包んだら、風通しの良い冷暗所に置いて保存しましょう。
保存する環境にもよりますが、1~3ヶ月ほどは保存することができます。
冷蔵保存
気温が高い季節は、常温保存だと発芽して食べられなくなる恐れがあります。夏場は冷蔵庫に入れて保存すると良いでしょう。常温保存と同様に新聞紙などで1本ずつ包んだら、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
カット済みの場合は、ラップで包んでから保存してください。
冷蔵室だと傷んでしまう恐れがあるので、設定温度が少し高めの野菜室に入れるのがポイントです。保存期間の目安は1週間ですが、味が落ちる可能性があるため、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。
冷凍保存
量が多くすぐに食べ切れない、夏場に長期保存したいといった場合は、冷凍保存を活用するのがおすすめです。冷凍すれば、1ヶ月ほどはおいしさを保つことができます。
冷凍保存の手順
1.さつまいもを使いやすい大きさにカットして、アク抜きを行う
2.水気を拭き取ったら保存容器に入れ、冷凍庫で保存する
切らずにそのまま冷凍することもできますが、用途が決まっている場合はカットしておくと時短になります。
解凍後すぐに使いたい場合は、茹でたり、焼いたりしてから冷凍するのもおすすめです。事前に火を通しておけば、解凍後はそのまま炒め物に加えたり、食べたりすることができます。
さつまいもの冷凍や解凍方法は、以下の記事も併せてご確認ください。
⇒さつまいもは冷凍保存すると便利! 冷凍方法とおすすめの保存容器
https://igc.co.jp/shop/pg/145/
さつまいものおすすめの食べ方
焼き芋にするだけでおいしく食べられるさつまいもですが、料理に活用するのもおすすめです。
例えば、炊き込みご飯や味噌汁、スープの具材にすると、さつまいもの甘みを楽しむことができます。コロッケや天ぷらといった揚げ物にしたり、煮物にしたりするのも良いでしょう。
加熱する際は、ゆっくり火を通すと甘みを引き出せます。
また、大学芋やスイートポテトなど、お菓子の材料に使用するのも定番です。
特徴を押さえてさつまいもをおいしく食べよう
さつまいもは、ねっとりしたものやホクホクしたものなど、幅広い食感の品種が栽培されています。色や形なども品種ごとに異なるので、自分好みのさつまいもを探してみるのも良いでしょう。
定番の焼き芋だけでなく、料理やお菓子にして食べてもおいしいため、使い勝手に優れている点も魅力です。
ただし、保存方法が少し難しい食材でもあります。ご紹介した内容を参考に、さつまいもを上手に活用してみてください。
適度な甘みが楽しめるさつまいもは、子どもから大人まで人気が高い代表的な秋の味覚です。焼き芋やスイートポテトにしておやつ感覚で食べたり、煮物にして食卓に並べたり、さまざまな方法で楽しむことができます。。
しかし、食べる機会は多いものの、さつまいもの選び方や保存方法などをよく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、さつまいもをおいしく食べるために覚えておきたい選び方や保存方法のポイントなどをご紹介します。