栄養豊富なパセリを料理に活用しよう! おいしく使うための基礎知識

目次
パセリの基礎知識

レストランの料理やお弁当に添えてあることは多いですが、パセリそのものがメインになる料理はほとんどありません。パセリとは、どのような野菜なのでしょうか。
           
パセリの歴史や旬などをご紹介します。
          
古くから使われている香草の一種
パセリは、地中海沿岸が原産地の、セリ科の香草です。爽やかな香りと鮮やかな緑色が特徴で、食べると苦みある風味を感じられます。
     
紀元前から薬草や香辛料として使われている歴史の古い野菜で、日本には江戸時代にオランダから伝来しました。和名では「オランダセリ」と呼ばれます。
    
自宅で栽培することもできるので、自家製パセリを食べてみたい方は、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
品種によって異なる味わい
パセリは、カーリーパセリとイタリアンパセリ(フレンチパセリ)の2種類に分けることができます。日本で見かけることが多いのは、カーリーパセリと呼ばれる品種です。
     
葉が縮れた見た目で、独特の香りや風味を強く感じられます。歯応えが硬めなのも、カーリーパセリの特徴です。
    
一方で、イタリアンパセリ(フレンチパセリ)は、葉が平たい見た目をしています。食感は柔らかく、カーリーパセリに比べると味わいの癖も穏やかです。
パセリの旬はいつ?
パセリはハウス栽培のものが中心なので、1年間安定して手に入りますが、旬は春から夏にかけてとされています。春のパセリは香りが良く、葉も柔らかいのが特徴です。
     
日本国内では、茨城県や長野県、千葉県などが多く生産しています。
    
実は栄養が豊富な野菜
料理の脇役や添え物というイメージが強く、食べずに残している方も見られますが、パセリは非常に栄養豊富な野菜です。
     
β‐カロテン(ビタミンA)やビタミンC、ビタミンK、葉酸、食物繊維、鉄、カリウムなど、さまざまな栄養素を豊富に含んでいます。※
    
また、独特の香りはアピオールという成分によるものです。口臭を防ぐ効果が期待できるので、においが強い食材を食べた後の口直しに使うのも良いでしょう。
※出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
     
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
    
新鮮なパセリの選び方

パセリをおいしく使うには、新鮮なものを用意することが大切です。パセリを購入する時は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
新鮮でおいしいパセリの選び方
・葉先が細かく縮れている
            
・葉の色が濃く鮮やか
            
・茎がみずみずしく弾力がある
          
葉が黄色く変色したり、乾燥したりしているものは鮮度が落ちています。苦みが強く食感も硬くなっているので、選ばないようにしましょう。
パセリの保存方法

パセリは、乾燥や暑さに弱い野菜です。長持ちさせるには、正しい方法で保存する必要があります。
           
パセリの保存方法を3つご紹介するので、状況に応じて使い分けてみてください。
          
すぐに使い切るなら冷蔵が便利
パセリの冷蔵方法は2つあり、保存できる期間が異なります。どれくらいで使い切れるかを考えてから、冷蔵方法を決めましょう。
2日程度で使い切る時は、保存容器やポリ袋などにパセリを入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
     
1~2週間かけて使う予定の時は、水を入れた容器にパセリを挿してポリ袋をかぶせてから、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。水はこまめに交換するのがコツです。
    
使い切れない時は冷凍しよう
すぐに使う予定がない、できるだけ長持ちさせたいという方は、冷凍保存するのがおすすめです。冷凍なら、水菜の保存期間を1カ月程度まで延ばすことができます。
     
取り出したパセリはそのまま調理できるので、解凍する手間もかかりません。
    
また、茎は臭み消しなどに使うことができます。捨てるのではなく、葉と一緒に冷凍しておきましょう。保存期間の目安は1カ月ほどです。
⇒パセリは冷凍すると便利! 栄養豊富な食材を食卓に取り入れよう
     
https://igc.co.jp/shop/pg/1171/
    
ドライパセリにするのもおすすめ
冷凍するのではなく、乾燥させてドライパセリを作るのもおすすめです。
新鮮でおいしいパセリの選び方
1.水洗いしたパセリを電子レンジで加熱する
            
2.粗熱が取れてから手で細かくしたら完成
          
ドライパセリは常温でも保存できますが、色を長持ちさせたい方は、冷蔵庫や冷凍庫に入れておきましょう。保存期間の目安は1カ月ほどです。
付け合わせ以外にも使える! パセリのおいしい食べ方

添え物の印象が強いパセリですが、炒め物やサラダ、スープの具材にしてもおいしく食べられます。天ぷらにしてみるのも良いでしょう。
           
オリーブオイルなどに混ぜて、自家製のソースにしてみるのもおすすめです。
          
また、パセリの茎やハーブなどを束ねた「ブーケガルニ」は、フランス料理などでは料理の風味付けに使われています。茎はそのまま捨てるのではなく、肉や魚介類を使った煮込み料理に加えてみてください。肉や魚の臭みを和らげることができます。
飾り以外にもパセリを活用しよう!

添え物として扱われることの多いパセリですが、実は栄養が豊富に含まれている野菜です。これまでは食べずに残していたという方は、積極的に食べることをおすすめします。
           
サラダや炒め物、スープに少し加えたり、パスタソースに混ぜたりすれば、おいしく食べることが可能です。
           
飾り付け以外の方法でも、パセリを料理に活用していきましょう。
          
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爽やかな香りと鮮やかな緑色が特徴のパセリは、料理の添え物としてよく使われる野菜です。料理のメインになることは少ないですが、栄養が豊富に含まれているので、積極的に食べることをおすすめします。
しかし、パセリは添え物以外ではどのように使えるのでしょうか。
ここでは、パセリをおいしく使うための基礎知識をご紹介します。