目次
ふきのとうとは
「春の使者」と呼ばれることもあるふきのとうですが、具体的にどのような野菜なのでしょうか。ふきのとうの概要や旬などについてご紹介します。
フキの花のつぼみが「ふきのとう」
ふきのとう(蕗の薹)は、キク科フキ属のフキのつぼみです。「薹」は花の茎(花軸)のことを指し、ふきのとうは「フキの花軸」という意味を持ちます。
花が咲いた後に伸びてくる、葉の部分がフキです。雄花と雌花の区別があり、雄花は黄色い花を、雌花は白い花を咲かせます。
独特のほろ苦い風味と香りが特徴的な山菜で、クマが冬眠から目覚めた時、最初に口にする食べ物ともいわれています。
旬は早春
ニラは、日本全国で栽培されている野菜です。主な生産地は、高知県や栃木県になります。
地域によって収穫時期が異なるため1年中見かけますが、旬は春頃です。旬のニラは葉が柔らかく香りも強いため、おいしく食べることができます。
体に嬉しい栄養も豊富
ふきのとうは、花が咲く前のエネルギーを溜めている状態です。そのため、フキよりも栄養が豊富に含まれています。
カリウムやα‐トコフェロール(ビタミンE)、ビタミンK、葉酸、食物繊維などが、含まれている栄養の例です。※
おいしいだけでなく、たくさんの栄養を含んでいるふきのとうは、季節の変わり目に積極的に食べたい山菜といえるでしょう。
鮮度の良いふきのとうの選び方
ふきのとうは、鮮度が落ちやすく、すぐに悪くなってしまいます。おいしく食べるには、鮮度の良いものを選ぶことが大切です。
お店で購入する時は、以下の2点に注目してみてください。
鮮度の良いふきのとうの特徴
・葉が開いておらず、つぼみは閉じている
・外皮にツヤと張りがある
山菜狩りに行く方は、ふきのとうと若芽が似ているハシリドコロや、同時期に芽を出すフクジュソウといった有毒植物との採り間違いに注意が必要です。
ふきのとうの保存方法
ふきのとうにはポリフェノールが含まれているため、切り口がすぐに黒く変色してしまいます。早めに食べ切るのが一番ですが、すぐに使い切れずに保存したい時は、どうすれば良いのでしょうか。
ふきのとうの保存方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵のコツ
冷蔵する時は、ふきのとうを乾燥から守ることが大切です。水で湿らせた新聞紙やキッチンペーパーでふきのとうを包み、密閉容器に入れたら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷蔵しても風味は落ちていくので、2日程度を目安に食べ切ることをおすすめします。
また、ふきのとうはアクが強いです。冷蔵したものは、調理前に必ずアク抜きを行ってから食べてください。
冷凍のコツ
ふきのとうは、生のまま冷凍すると変色します。茹でてアク抜きを行ってから冷凍するのがポイントです。
冷凍の手順
1.下茹でを済ませたら水気をキッチンペーパーなどでふき取る
2.使いやすい数に小分けにしてラップで包む
3.保存容器に入れて冷凍庫で保存する
冷凍で保存できる期間の目安は、1カ月ほどです。
冷凍したふきのとうを使う時は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで軽く温めてから調理しましょう。
ふきのとうはアク抜きしてから食べるのがポイント
ふきのとうは、そのままではえぐみや苦みが強いです。ピロリジジンアルカロイド類という天然の毒素が含まれているので、必ずアク抜きを行ってから食べることを心がけてください。
この毒素は水に溶けるため、以下の手順でアク抜きを行いましょう。
ふきのとうのアク抜きの手順
1.熱湯でふきのとうを数分間茹でる
2.流水で冷やす
3.水を定期的に取り換えながら、室温で水にさらし続ける
茹で汁や水さらしに使った水には、毒素が溶け込んでいます。料理に使うのは厳禁です。
アク抜きを済ませたふきのとうは、独特の苦みや香りを楽しむことができます。ふきのとう味噌や天ぷら、味噌汁の具材、あえものなどにするのがおすすめです。
ただし、ふきのとうを大量に食べると健康に影響を及ぼす恐れがあります。一度にたくさん食べるのも、避けた方が良いでしょう。
ふきのとうで春の訪れを感じよう
雪解けの時期に芽吹くふきのとうは、春の訪れを感じさせる代表的な山菜のひとつです。食卓に取り入れれば、おいしい料理で季節を感じられます。
ただし、鮮度が落ちやすい、えぐみが強いなど、保存や調理にはコツが必要です。
ご紹介した保存方法やアク抜きのやり方を参考に、ふきのとうの味わいで春を感じてみてはいかがでしょうか。
ふきのとうは、春の訪れを告げる山菜の代表的存在です。独特の苦みや香りが人気の山菜で、春になったら必ず食べるという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ふきのとうは鮮度が落ちやすいうえに、調理前にはアク抜きを行わないといけません。
ここでは、ふきのとうをおいしく食べるために欠かせない、保存やアク抜きの方法などについてご紹介します。