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いろいろな料理に使える! ししとうの選び方と保存のポイント

いろいろな料理に使える! ししとうの選び方と保存のポイント

独特の苦みを持つししとうは、おつまみや副菜として使いやすく、用意しておくと便利な野菜です。その反面、メインのおかずになることは少ないため、どのように使えば良いのか悩んでしまうこともあります。ししとうは、どのように料理に使えば良いのでしょうか。
ここでは、ししとうをおいしく使うために役立つ、旬や選び方、保存のコツなどをご紹介します。


ししとうとトウガラシは何が違う?

ししとうとトウガラシは何が違う?

見た目がトウガラシに似ているししとうですが、トウガラシとはどのような違いがあるのでしょうか。ししとうの概要や、種類ごとの特徴などをご紹介します。

辛くないトウガラシが「ししとう」

ししとうは、ナス科トウガラシ属に分類される野菜で、トウガラシやピーマンの仲間です。辛みがない甘味種というトウガラシに分類され、「甘トウガラシ」と呼ばれることもあります。
先端が獅子の頭に似た形をしているのが「ししとうがらし(獅子唐辛子)」という名前の由来です。

仲間であるピーマンと同様に、6~9月頃にかけて旬を迎えます。日本では、高知県が主な産地です。

たくさんの品種がある甘トウガラシ

ししとうと同じ甘トウガラシには、多くの種類が存在します。代表的な品種は、以下のとおりです。

万願寺トウガラシ

肉厚で細長い形が印象的な、京野菜の一種です。特有の甘みを持っていて、加熱調理するとさらに甘みが増します。

ひもトウガラシ

さやいんげんに似た細長い見た目が特徴です。辛みはほとんどなく、天ぷらや炒め物にしておいしく食べられます。

伏見甘長トウガラシ

長さが15cmほどになることもある、大型のししとうです。伏見甘(ふしみあま)と呼ばれることもあります。伝統的な京野菜のひとつで、柔らかい食感と甘みを持ちます。

緑黄色野菜で栄養も豊富

ししとうは緑黄色野菜の一種で、栄養を豊富に含んでいる点も見逃せません。
具体的には、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンC、カリウムなどを豊富に含んでいます。※

辛いししとうは見分けられる?

ししとうは、トウガラシから辛み成分であるカプサイシンを抜いた品種ですが、まれに辛い個体に当たることもあります。

ししとうが辛くなる原因は、栽培中のストレスです。一般的には、水不足や乾燥が続いた、生育期間が短いなどの要因で辛み成分が作られ、辛くなるとされています。
見た目がいびつなもの、色が濃いもの、香りが強いもの、種の量が少ないものは辛い可能性があるため注意が必要です。

とはいえ、見た目で辛いかどうかを完璧に判断するのは難しく、基本的には食べてみないとわかりません。上述した見た目に当てはまるししとうを食べる時は、少しだけ口にして辛いかどうか確認してみることをおすすめします。

新鮮なししとうの選び方

新鮮なししとうの選び方

ししとうをおいしく食べるには、新鮮なものを選ぶことが大切です。購入する時は、以下の点に注目してみてください。

新鮮なししとうの特徴

・鮮やかな緑色で、見た目にツヤがある
・実の先端にくぼみがある

ヘタが黒ずんでいたり、全体がしおれたりしているものは鮮度が落ちているため避けましょう。
また、大きく成長しすぎているものも、味が落ちているため避けることをおすすめします。

ししとうの上手な保存方法

ししとうの上手な保存方法

ししとうをおいしく食べるには、正しい方法で保存して鮮度を保つことも大切です。保存の時は、以下のポイントを意識するようにしましょう。

【冷蔵】乾燥を防ぐことが大切

ししとうは、低温と乾燥に弱い野菜です。長持ちさせるには、乾燥から守る必要があります。
キッチンペーパーで包んでからポリ袋や保存容器に入れるなど、できるだけ空気に触れさせないようにしてから野菜室で保存しましょう。この方法だと、3~4日程度保存できます。

パック入りのししとうは、そのまま野菜室に入れても問題ありません。
上手に冷蔵しても、日が経つにつれて種が黒くなっていきます。できるだけ早めに使い切ることを心がけましょう。

【冷凍】ヘタは残したまま保存しよう

すぐに使い切れない時は、冷凍するのがおすすめです。冷凍なら、1カ月ほど鮮度を保てます。
茎の部分は冷凍すると硬くなるので、事前に切り落としましょう。断面から傷む恐れがあるため、ヘタはそのまま残します。
また、ラップで包んだり、密閉容器に入れたりして、空気を遮断することも大切です。

冷凍したししとうを使う時は、凍ったまま加熱調理すると食感や風味が落ちるのを防げます。
ししとうの冷凍や解凍方法の詳細は、以下のページもご確認ください。

ししとうを使ったおすすめ料理

ししとうを使ったおすすめ料理

ししとうは、火の通りが早いため、切らずにそのまま調理できます。めんつゆで茹でたり、ツナ缶とあえたりするだけで、簡単に副菜を作ることが可能です。
天ぷらにしたり、お肉と一緒に炒めたりしてもおいしく食べられます。

辛い個体が気になる方は、佃煮にする、甘味噌と合わせるといった調理方法を試してみるのがおすすめです。
また、下ごしらえとして竹串やつまようじで小さい穴をあけておくと、調理中に破裂するのを防げます。

さまざまな方法でししとうを味わおう

さまざまな方法でししとうを味わおう

ししとうは、さまざまな方法でおいしく食べられる便利な野菜です。おつまみや副菜としてはもちろん、天ぷらや肉巻きにすればメインのおかずとしておいしく食べられます。
気分に合わせて、いろいろな方法でししとうを楽しみましょう。


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