目次
ヤーコンって何?
テレビで紹介されるなど、日本でも徐々に認知度が高まりつつあるヤーコンですが、そもそもご存じない方もいらっしゃるでしょう。
ヤーコンとは、どのような野菜なのでしょうか。
南米原産の甘い根菜
ヤーコンは、南米のアンデス山脈が原産のキク科の野菜です。シャキシャキした食感とナシのような甘さを持ち、畑のナシと呼ばれることもあります。見た目はサツマイモのような形をしていますが、でんぷんがほとんど含まれておらず、生で食べることも可能です。
主に食べるのは根の部分ですが、葉っぱもお茶にして楽しむことができます。
栄養素としては、食物繊維やミネラル、ポリフェノールを含んでおり、低カロリーなのが特徴です。「フラクトオリゴ糖」という、腸内細菌の栄養素になるオリゴ糖を含んでいることから、近年は健康食品としても注目を集めています。※
旬は冬から春にかけて
南米の高地が原産地のヤーコンは、寒さや暑さに弱い野菜です。日本国内では4~11月頃が栽培期間になり、11月上旬頃から収穫が始まります。収穫してすぐに食べられますが、少し貯蔵すると甘みが増します。
また、病気に強く手間がかかりにくいため、気温にさえ注意すればご家庭で栽培することも可能です。近くのスーパーなどにヤーコンが売られていない時は、家庭菜園にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
おいしいヤーコンの選び方
徐々に認知度が高まっているとはいえ、スーパーでヤーコンを見かける機会はあまり多くありません。ヤーコンを見たことがない方は、どれを選べば良いのか悩んでしまうことも考えられます。
ヤーコンを購入する時は、以下の点を確認しておきましょう。
新鮮なヤーコンの特徴
・表面に傷がなく、変色もしていない
・ふっくらと大きなサイズで、持つと重みを感じられる
・表面が硬く、ハリがある
・切り口が乾燥していない(カット販売されている場合)
ヤーコンの上手な保存方法は?
ヤーコンをおいしく食べるには、上手に保存して鮮度を保つことが大切です。ヤーコンの保存方法を、条件別に3つご紹介します。
基本は常温保存
カットしておらず、1本丸ごとのヤーコンは、新聞紙などで包んだら冷暗所に置いて常温保存しましょう。常温で保存できる期間は1~2週間ほどです。
とはいえ、長く保存すると味が落ちたり、傷んだりする原因になります。期間はあくまでも目安と考え、できるだけ早めに食べきってください。
冷暗所がない時は、冷蔵庫の野菜室に入れておく方法でも問題ありません。
切った時は冷蔵するのがおすすめ
既にカットしてあるヤーコンは、切り口から酸化が進んで味が落ちやすくなります。ラップで切り口をしっかり包み、空気に触れないようにしてから冷蔵保存するのがおすすめです。
常温保存とは異なりあまり日持ちしないので、数日以内に食べきるようにしましょう。
長期保存したい時は冷凍保存しよう
長期間ヤーコンのおいしさを保ちたい時は、冷凍保存を活用すると良いでしょう。茹でたものも冷凍できますが、変色したり、栄養が流れ出たりする原因になるため、生のまま冷凍することをおすすめします。
冷凍したヤーコンの保存期間の目安は、2~3週間ほどです。常温保存と同様に味が落ちやすいので、できるだけ早めに食べきるようにしてください。
また、冷凍したヤーコンを使いたい時は、解凍せずにそのまま加熱調理するのが基本です。解凍すると、食感や色が悪くなる原因になります。
ヤーコンのおすすめの食べ方
ヤーコンは、シャキシャキした食感とナシのような甘みが特徴の根菜です。生のまま食べることができるので、適度な大きさにカットしてサラダやピクルスにしてみてはいかがでしょうか。煮たり、揚げたりすると味わいが変わるので、きんぴらやかき揚げにするのもおすすめです。
また、ヤーコンは空気に触れると変色してしまいます。生食する際は、カットした後に酢水にさらしておきましょう。酢水にさらして変色を防ぐことで、仕上がりがきれいになります。
ヤーコンを使った料理にチャレンジしてみよう
ヤーコンは、栄養豊富で健康食としても人気を集めている野菜です。サツマイモのような見た目ですが、生のまま食べることができます。
また、加熱してもおいしく、さまざまな方法で楽しめるのが魅力です。
栄養豊富でおいしく食べられるヤーコンを、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ネットショップや直売所で「ヤーコン」という野菜を見かける機会が増えてきました。健康食材として人気が高まりつつある野菜ですが、聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。ヤーコンはどのような食材で、どう使えば良いのでしょうか。
ここでは、ヤーコンの旬や選び方、おいしさを保つための保存方法などをご紹介します。