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じゃがいもはどんな野菜? 選び方や保存のコツを知って料理に生かそう

じゃがいもはどんな野菜? 選び方や保存のコツを知って料理に生かそう

ホクホクした食感で、カレーやコロッケ、肉じゃがなど、さまざまな料理で活躍する「じゃがいも」。1年間通して販売されていて、毎日の食卓に欠かせない便利な野菜です。
日頃から使うことが多いじゃがいもの知識を身につければ、よりおいしい料理作りにつながります。
ここでは、じゃがいもの栄養や旬といった基礎知識に加えて、選び方や鮮度を保つ保存方法などをご紹介します。


じゃがいもはどんな野菜?

じゃがいもはどんな野菜?

1年中スーパーやコンビニなどで見かけるじゃがいもですが、具体的にどのような野菜なのかご存じでしょうか。じゃがいもの種類や旬といった基礎知識をご紹介します。

たくさんの種類があるじゃがいも

じゃがいもは保存がきくうえに、煮物や炒め物、揚げ物といった料理でおいしく食べられるなど、使い勝手に優れた野菜です。デンプンやビタミンCなどを含み、主食としても食べられることから、世界各地で栽培されています。※1
原産地は南米のアンデス山脈で、日本には17世紀初頭(江戸時代頃)に伝わったそうです。

非常に多くの品種が栽培されていますが、日本では「男爵イモ」や「メークイン」などがよく知られています。
男爵イモは丸くゴツゴツした見た目と、ホクホクした食感が特徴です。コロッケやマッシュポテト、粉ふきいもなどの料理に適しています。
一方で、細長い卵のような見た目のメークインは煮崩れしにくいので、カレーや肉じゃがなど、煮込む必要がある料理に最適です。

他にも、男爵イモと「ツニカ」を交雑させた「キタアカリ」、フライドポテトやポテトチップスに使われる「トヨシロ」、九州で栽培されている「デジマ」などの品種があります。

春になると「新じゃがいも(新じゃが)」が出回りますが、掘りたてのまま出荷したじゃがいもを指す言葉で、品種名ではありません。
新じゃがいもは、通常のじゃがいもよりも皮が薄く、みずみずしいのが特徴です。皮ごと調理すると、おいしく食べることができます。

※1参照:文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

旬は春と秋の2回

じゃがいもは種類が多く、日本でもさまざまな場所で栽培されています。栽培する地域によって収穫時期が異なり、貯蔵もしやすいため、1年間安定してスーパーで売られているのです。

一般的に、じゃがいもの旬は春と秋の2回です。これは、九州地方では冬に植え付けたものが春に収穫され、北海道では春に植え付けたものが秋に収穫されることが理由として挙げられます。

新鮮なじゃがいもを選ぶコツ

新鮮なじゃがいもを選ぶコツ

じゃがいもをおいしく使うためには、新鮮なじゃがいもを選ぶことも大切です。購入する際は、以下の点を確認しておきましょう。

新鮮なじゃがいもの選び方

・皮に傷がなく、しなびていない
・手に取った時に重みがある
・指で剥がれそうなくらい皮が薄い(新じゃがいもの場合)

芽が伸び始めていたり、表面が緑に変色したりしているものは避けてください。
じゃがいもの芽や緑色になっている部分には、「ソラニン」と呼ばれる有毒物質が多く含まれていて、食中毒を引き起こす恐れがあります。※2

※2参照:農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/potato.html

じゃがいもの鮮度を保つ方法

じゃがいもの鮮度を保つ方法

比較的長持ちするじゃがいもですが、保存方法を間違えると発芽したり、傷んだりする恐れがあります。じゃがいもの鮮度を保つために、保存方法のコツも押さえておきましょう。

常温保存の場合

気温が低い季節の場合、じゃがいもは常温保存することができます。新聞紙やキッチンペーパーに包んだら、風通しの良い冷暗所で保存するのが基本です。時期にもよりますが、2~3ヶ月は保存できます。
芽が出にくくなるので、りんごと一緒に入れて保存するのもおすすめです。

冷蔵する場合

気温が高い季節は芽が出やすくなるので、冷蔵庫に入れて保存しましょう。低温障害を引き起こして傷む恐れがあるので、温度が高めに設定されている野菜室に入れるのがポイントです。

乾燥を防ぐために、ひとつずつキッチンペーパーで包んでから、袋や保存容器に入れて保存を行ってください。
冷蔵する場合、保存期間の目安は1ヶ月ほどです。

冷凍する場合

じゃがいもは、冷凍保存することも可能です。生のままでも冷凍できますが、水分が抜けて食感が悪くなるため、冷凍する前に加熱しておくことをおすすめします。
食感の変化が気になりにくい、マッシュポテトにして冷凍するのも良いでしょう。

丸ごと冷凍する場合は約4ヶ月、カットしたものを冷凍する場合は約1ヶ月できます。使う際は、解凍せずにそのまま加熱調理すると、食感の変化を抑えやすくなります。
じゃがいもの冷凍や解凍方法の詳細は、以下のページも併せてご確認ください。

⇒じゃがいもは冷凍できる? おいしさを保つための保存方法をご紹介
https://igc.co.jp/shop/pg/165

春に出回る新じゃがいもを使ったおすすめ料理

春に出回る新じゃがいもを使ったおすすめ料理

春に出回る新じゃがいもは、他の時期のじゃがいもに比べて皮が薄く柔らかいのが特徴です。皮ごと茹でたり、蒸したりするだけで、おいしく食べることができます。
ベイクドポテトにして皮ごと食べたり、みずみずしい食感を生かして煮物にしたりするのもおすすめです。

その他にも、じゃがいものポタージュやジャーマンポテト、ハッシュドポテト、じゃがバターなど、さまざまな料理でじゃがいもを楽しんでみてはいかがでしょうか。

じゃがいもの知識を深めて料理に生かそう

1年中出回っているじゃがいもですが、旬といえる季節は春と秋の2回です。特に、春に出回る新じゃがいもは、皮が薄くみずみずしさもあるため、皮ごとおいしく食べることができます。

品種ごとに食感や適した使い方が異なるので、品種に注目してみるのも面白いかもしれません。
ご紹介した内容を参考に、日々目にすることが多いじゃがいもを使って、おいしい料理を作ってみてはいかがでしょうか。


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