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ゴーヤーってどんな野菜?
夏の料理に欠かせないゴーヤーですが、どのような野菜かよく知らない方もいらっしゃるでしょう。ゴーヤーの概要や旬の時期など、覚えておきたい基礎知識についてご紹介します。
独特の苦みと見た目が特徴
ゴーヤーは、ウリ科ツルレイシ属の野菜です。普段は食べている緑色のゴーヤーは熟す前に収穫したもので、完熟すると表面が橙色になり、甘みも増します。
ゴツゴツした見た目と苦みを持ち、沖縄地方では古くから親しまれてきました。ゴーヤーという名前は沖縄地方の方言で、「にがうり(苦瓜)」とも呼ばれます。
ゴーヤーの特徴である苦みは、モモルデシンという成分によるものです。他にもビタミンCやカリウムなどの栄養素を含んでいます。※
夏バテ対策に食べられることが多い夏野菜のひとつで、建物の壁面を覆うように育てて日差しを遮る「グリーンカーテン」としても活用されています。
※参照:文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
実は多くの種類があるゴーヤー
ゴーヤーと聞くと、緑色でいぼがあるものをイメージする方が多いかもしれませんが、実は他にもさまざまな種類が栽培されています。
白ゴーヤー
名前のとおり、果皮や果肉が真っ白で、表面も滑らかなゴーヤーです。苦みが弱く、炒め物やサラダなどでおいしく食べることができます。
タイゴーヤー
東南アジアのタイが原産のゴーヤーです。通常のゴーヤーに比べて苦みが弱く、サラダに適しています。
ミニゴーヤー
手のひらに乗るくらいの小さなサイズのゴーヤーです。色や味、食感などは通常のゴーヤーと変わりません。サラダやチャンプルーなどに使えますが、肉詰めにするのもおすすめです。
ゴーヤーの旬の時期は?
ゴーヤーは熱帯アジア原産の野菜で、日本では沖縄や九州といった暑い地方が主な生産地です。夏に旬を迎えて、6~8月頃がもっともおいしいとされています。
1年間通して売られている野菜ですが、旬の時期を覚えておくと、よりおいしく食べることができるでしょう。
おいしいゴーヤーの選び方
ゴーヤーを使っておいしい料理を作るには、新鮮なものを選ぶこともポイントです。おいしいゴーヤーの選び方のポイントも、押さえておきましょう。
新鮮なゴーヤーのポイント
・変色しておらず、全体的に鮮やかな緑色をしている
・手にした時にずっしりとした重みがある
・表面のいぼにハリがあり、密集している
・丸いいぼが均一に出ている(白色の品種の場合)
いぼが小さく色の濃いものは苦みが強く、いぼが大きく色の薄いものは苦みが弱いとされています。ゴーヤー特有の苦みが苦手な方は、いぼのサイズと色に注目して選ぶのもおすすめです。
保存して長持ちさせる方法
ゴーヤーは水気と乾燥に弱い野菜で、常温保存では日持ちしません。保存する時は、冷蔵や冷凍するのがおすすめです。
ゴーヤーを長持ちさせる保存方法のポイントをご紹介します。
冷蔵する場合
ゴーヤーを丸ごと冷凍する場合は、袋に入れたまま野菜室に立てて保存しましょう。カットしてから冷蔵する場合は、スプーンで種とワタを取り除き、ラップに包んだものを袋に入れて保存します。切り口側を下にして、野菜室に入れるのがポイントです。
冷蔵する場合、保存期間は1週間~10日ほどになります。
冷凍する場合
ゴーヤーをすぐに使う予定がない場合は、冷凍保存を活用するのがおすすめです。冷凍すれば、保存期間を1ヶ月程度まで延ばすことができます。
生のままでも、加熱してからでも冷凍できるので、料理に合わせて使い分けましょう。
生のまま冷凍する方法
カットしてから種とワタを取り除き、ラップで包んだものを保存容器に入れて冷凍庫で保存します。
加熱してから冷凍する
カットして種とワタを取り除いたゴーヤーを固めに茹でて、熱を取ってから冷凍庫に入れて保存します。加熱することで解凍後の時短になるだけではなく、特有の苦みも和らぎます。苦みが苦手な方は、加熱してから冷凍するのがおすすめです。
苦みが苦手な方は、加熱してから冷凍するのがおすすめです。
冷凍したゴーヤーは、火を通す場合は凍ったまま加熱調理できます。火を通さないで食べたい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍しましょう。
ゴーヤーの冷凍や解凍方法については、以下のページも併せてご確認ください。
ゴーヤーを新鮮なまま冷凍保存する方法とは? 苦みを抑えるコツもご紹介
https://igc.co.jp/shop/pg/187/
ゴーヤーの苦みを生かしたおすすめ料理
ゴーヤーを使った料理といえば、沖縄の郷土料理である「ゴーヤーチャンプルー」が有名ですが、その他の方法でもおいしく食べることができます。
例えば、サラダにすればゴーヤーの苦みと食感を両方楽しむことができます。豚肉とゴーヤーでキムチ炒めを作ったり、スープや味噌汁の具材にしたりするのもおすすめです。揚げ物や佃煮にしてもおいしく食べられます。
苦みが苦手な方は、塩もみしてから調理するか、果物と一緒にジュースにすると良いでしょう。
ゴーヤーの魅力を知って料理の幅を広げよう
ゴーヤーといえばチャンプルーが有名ですが、サラダや揚げ物、ジュースなどにしても、おいしく食べることができます。ゴーヤーチャンプルー以外の料理で、独特の苦みを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、ゴーヤーはあまり日持ちしない野菜でもあります。おいしく食べるには、選び方や保存方法のポイントを押さえておくことも大切です。
いぼがあるゴツゴツした見た目と苦みが特徴的なゴーヤー(ゴーヤ)。夏の定番ながら、ゴーヤー独特の苦みが苦手という方もいらっしゃるでしょう。おいしく料理に取り入れるには、ゴーヤーの特徴や選び方、保存方法などを知っておく必要があります。
ここでは、ゴーヤーの基本情報や選び方、保存方法に加えて、おすすめの料理方法をご紹介します。