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冷凍庫は扉の開け方で収納方法を変えよう
一口に冷凍庫といっても、扉の開閉方法に応じて、「上開き式」と「引き出し式」の2種類に大きく分けることができます。それぞれ特徴が異なるので、種類によってどのように収納するのが基本か知っておきましょう。
上開き式
上開き式は、一般的な冷蔵庫のように扉を開閉して、横から食材などを収納していく方式の冷凍庫です。横からモノを入れるため、上に積み重ねてしまいがちですが、下にあるモノが取りづらくなったり、手前にモノを置くと中が見づらくなったりする恐れが考えられます。
取っ手付きで奥行きのある収納ボックスやケースなどを活用して、モノを引き出して取れるようにすると便利です。
引き出し式
引き出し式は、箪笥のように扉を手前に引くタイプの冷凍庫です。深さがあり、上から食品をしまうという構造上、モノを上に積んでいきたくなりますが、上開き式以上に下に入れたモノが取り出しづらくなってしまいます。
特に冷凍庫の奥や底に収納した食材は手が届きづらく、見る機会も減るため、賞味期限が切れてしまうこともあるでしょう。
引き出し式の冷凍庫の場合は、上から見下ろした時に一目で内容物がわかりやすい収納を心がけるのがポイントです。縦に長い収納ケースや仕切り板などを活用して、食材や冷凍食品をカテゴリごとにまとめ、立てて並べる収納を心がけてみてください。
冷凍庫をきれいに整理整頓するための基本
冷凍庫内をきれいに整理整頓するためには、冷凍庫の開け方の違いに加えて、基本となるポイントを押さえたうえで収納することが大切です。冷凍庫収納の基本ポイントを3つご紹介します。
保存した日付を書いておく
食材を冷凍保存する際は、保存した日付や賞味期限、何が入っているのかなどを書いたテープを貼っておきましょう。いつ冷凍したのか、いつまでに使えば良いのかが一目でわかるため、新しく冷凍したモノから使ってしまうリスクを減らせます。
日にちを記載するのに加えて、新しい食材は冷凍庫の奥に、古い食材は手前側にしまうように心がけることも大切です。手前にあるモノから使っていけば、自ずと賞味期限切れを防ぐことができます。
冷凍庫内に隙間を作らない
冷凍庫では、隙間を作らないように収納していきましょう。冷凍庫内に隙間があると、扉の開閉の際に外の暖かい空気が流入したり、内部の冷気が逃げたりしやすくなります。冷気が逃げてしまうと、冷凍庫内を再び冷やすのに電力を大きく消費するため、家計にも自然にも優しくありません。
また冷凍庫内では、凍った食材や冷凍食品が保冷材の役割を果たしてくれるため、モノを詰めた方が冷却効率は良いとされています。
冷蔵庫では消費電力が大きくなるので詰め込み過ぎは避け、多くても容量に対して7~8割程度にとどめるように推奨されますが、冷凍庫は隙間を作らないように収納するのがおすすめです。
箱や容器に入ったものは取り出して保存する
冷凍庫内で思いのほか場所を取るのが、箱やトレーといった容器に入っている商品です。市販の商品の箱はサイズがバラバラなので、そのまま収納しているとデッドスペースが増えてしまいます。
アイスやお肉など、大きい箱やトレーに入っている商品は中身を取り出して収納するのも、冷凍庫内をすっきりさせるためのコツです。箱の分のスペースを取る必要がなくなるので、より多くのものを収納できるようになります。
ただしこの時、取り出したアイスなどをバラバラの場所にしまって、どこに置いたかわからないといった事態にならないように注意しましょう。
冷凍庫をきれいにする収納アイデア
基本的なコツを踏まえれば、冷凍庫内は以前よりもモノが見やすく、使いやすくなっているはずです。では、さらに冷凍庫をきれいに整理整頓するためには、どうすれば良いのでしょうか。
冷凍庫内の収納で、考えられるアイデアをいくつかご紹介します。
仕切り版を使って中身を分ける
冷凍庫内をきれいに整理整頓するために、仕切り版を使って中身を区切るのがおすすめです。冷凍庫に入る高さの仕切り版を用意して保存する場所のルールを決めておけば、どこに何があるのか、すぐに把握できます。
例えば、アイスは上段の右側、冷凍食品は下段の奥など、冷凍するモノのサイズや使用頻度から区分けのルールを決めておくと良いでしょう。
また、仕切りを作って食材ごとに場所を分けておくことで、食材のストックもわかりやすくなるため、何を作れるか、何を買えば良いのかなどを確認する際の手間も省けます。
小物は収納ボックスに入れる
保冷材や箱から取り出したアイス、ラップに包んだ冷凍ご飯など、冷凍庫内ではこまごまとして散らかりやすいモノを保存する機会も多いです。そのような小物は、専用の収納ボックスを用意して、1ヶ所にまとめて入れておきましょう。
収納ボックスをジャンルごとに分けてラベリングしておけば、出し入れする際も迷いづらくなります。
おかずなどを入れた保存容器を冷凍保存する際も、収納ボックスで専用のスペースを設けておけば、しまう場所がわかりやすくなって便利です。
袋は立てて収納する
袋に入った市販の冷凍食品や、下ごしらえした食材を入れるために使っているジップ付きの保存袋などを横向きに重ねながら置いてしまうと、下に何があるのか見えなくなってしまいます。毎回上にあるモノを持ち上げてから、奥を確認しなければならないため不便です。
冷凍庫に袋類を保存する際は、できるだけ立てて収納するのがおすすめです。ただし、ジップ付き保存袋は、立てただけでは中身がわかりづらいことが考えられます。クリップを上部に装着したり、ラベリング用のシールを貼ったりして、中身が一目でわかるような工夫も行いましょう。
同じデザインの容器を積み上げて保存する
冷凍庫が小さく、たくさんの食材を冷凍保存しづらいという場合は、スタッキング(積み重ね)収納ができる保存容器を積み上げていくのがおすすめです。
保存容器を積み重ねるように保存すれば、少ないスペースでも多くの食材やおかずを冷凍できます。
冷凍保存に使用する保存容器は、同じデザインの商品を活用するようにしましょう。別メーカーの保存容器を複数使うよりも、同一メーカーでデザインが同じモノの方がスタッキングして整理しやすく、見た目もきれいになります。
また、保存容器の横側やフタの真ん中など、冷凍庫を開けた際に目につく場所に保存した日付や具体的な中身もラベリングしておけば、管理も簡単に行えて便利です。
フタが透けていて中身を見やすいタイプなら、ラベリングをしなくても直感的に中身を確認することも可能です。
1食分ずつ分けて保存する
冷凍庫に入れるものをすべて保存袋や保存容器に入れるのは大変なので、サランラップも活用すると良いでしょう。
購入した食材はトレーから取り出して、ラップなどで1食分ずつ小分けにしてから冷凍しておけば、使う時に必要な分だけ解凍して使うことができます。ラップに包む際は、できるだけ同じ形になるようにすると、見た目がきれいで収納もしやすいです。
中身や容量、冷凍した日付も分かりやすくラベリングしておけば、何を使えば良いのか迷うこともなくなるでしょう。
製氷皿をおかずの保存に活用するのもおすすめ
子どものお弁当の隙間埋めに使うおかずなどは、保存容器などに入れておくと逆に場所を取ってしまうことも考えられます。百円ショップ(100均)などに売っている製氷皿に入れてストックしておくのも、冷凍庫をきれいに収納するためのコツのひとつです。
製氷皿なら使う分だけ小分けにして保存でき、シリコンカップに入れたまま冷凍すれば、取り出してお弁当に詰めるだけで使えるので便利です。
冷凍庫の収納にも使えるiwakiの保存容器
耐熱ガラスで作られているiwakiの保存容器「パック&レンジ」は、冷凍保存にも対応しています。電子レンジで中身を温められるので、作り置きして冷凍したおかずや、下ごしらえだけ済ませておいた食材などを、冷凍庫から取り出してすぐに解凍できるため便利です。
容器本体は透明で、フタは若干透け感のあるホワイトです。白を基調にしたアイテムなので、清潔感がありすっきりとしたキッチンにしたり、白色のアイテムで揃えて統一感のあるおしゃれな印象に仕上げたりもできます。
また、サイズ違いの容器でも積み上げて収納できるため、冷凍庫が小さい場合でも、有効活用してスペースを埋められるのも魅力です。
パック&レンジ 4点セット
パック&レンジ 7点セット
パック&レンジ 11点セット
冷凍庫をすっきりさせて使いやすく
冷凍食品やおかずなど、しまうものが多くモノが取り出しづらいイメージのある冷凍庫ですが、収納ボックスやコンテナ、仕切り版などを活用してスペースを区切ると、整理整頓がしやすくなります。身近にあるアイテムを活用すれば、冷凍庫内をさらにきれいに収納できる場合もあります。
また、冷凍庫のスペースが狭く、少しでも空間を有効活用したい方は、冷凍保存にも使える保存容器を活用するのもおすすめです。積み重ねるように保存容器をしまえば、たくさんの食材やおかずを冷凍できます。
今回ご紹介したアイデアを参考にしながら、ごちゃごちゃしがちな冷凍庫内を、きれいで使いやすい空間にしてみてはいかがでしょうか。
食材の長期保存に便利な冷凍庫ですが、その便利さ故に、気が付いたらモノであふれていてどこに何があるのかわからない、購入した冷凍食品がしまえないといった事態に陥ることも多いです。
扉を長時間開けっ放しでモノを探す羽目になり余計に電気代がかかってしまった、探し出せたものの賞味期限が切れていたといった事態もあり得ます。
節電につなげつつ食材のロスを防ぐためには、冷凍庫を整理整頓して、どこに何があるのかわかりやすく、使いやすくすることが大切です。
ここでは、冷凍庫にモノをしまう際に心がけたい収納のコツをいくつかご紹介します。