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覚えておきたいレタスの基礎知識
レタスは、日頃から手にすることが多い定番野菜のひとつです。とはいえ、どのような栄養が含まれているのか、旬がいつなのかなど、知らないことも多いかもしれません。
ここでは、レタスの特徴や含まれている栄養素、旬の時期などについてご紹介します。
レタスの歴史と特徴
レタスは、地中海沿岸や中近東が原産の野菜です。紀元前から栽培が始まっていたとされています。「乳草」が転じた「チシャ」が和名で、茎を切ると白い液が出てくるのが名前の由来です。
日本には平安時代頃(794~1185年頃)に中国から伝わりましたが、当初のレタスは結球していないものでした。現在のような結球している丸いレタスが入って来たのは明治時代頃で、食卓に普及したのは戦後になってからのことです。
また、サラダにして食べることが多いですが、加熱すると甘みが増し、カサも減ってたくさん食べやすくなります。炒め物や鍋、スープといった加熱調理に使うのも良いでしょう。
水分量が全体の95%ほどを占めますが、カリウムやβ-カロテンといった栄養素も含まれています。※
※参照:文部科学省 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
たくさんの種類があるレタス
スーパーで売られているのは、ボールのように結球している玉レタスですが、実は他にもさまざまな品種が存在しています。
玉レタス以外の代表的な品種としては、サニーレタスのように葉が結球しないリーフレタス、葉が縦に真っすぐ成長する立ちレタス、茎の部分を食べるステムレタス(茎レタス)が挙げられます。
また、焼き肉に合わせることが多いサンチュもレタスの仲間です。
種類ごとに食感や味わいが異なるので、特徴に合わせて使い分けると、よりレタスをおいしく食べられるようになります。
レタスの旬はいつ?
レタスは、5月-6月に収穫される春レタスと、7月-10月に収穫される夏秋レタス、12月-4月に収穫される冬レタスに分けられます。年間通して市場に出回っていますが、特にみずみずしさがありおいしく食べられるとされているのは、夏から秋にかけてです。
レタスの選び方のポイント
水分量が多いレタスは、すぐに傷んでしまいます。購入する際は、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。新鮮なレタスの特徴は、以下のとおりです。
新鮮なレタスの特徴
・葉がみずみずしく、ツヤとハリがある
・芯の切り口が10円玉程度の大きさで、色が白い
・葉っぱの巻きがゆるく、持つと軽さがある
・切り口がみずみずしく、変色していない(カット販売されている場合)
反対に、持って重みを感じるレタスは、葉が硬く苦みを持っている可能性があります。
使い切れずに余ったレタスは上手に保存しよう
レタスは手に入りやすい野菜なので、特売などで買いすぎて余らせてしまうこともあるでしょう。上述したとおり、レタスは傷みやすい野菜です。鮮度を保ったまま保存するには、どうすれば良いのでしょうか。
レタスの保存方法のポイントを、冷蔵と冷凍に分けてご紹介します。
冷蔵のポイント
水分が抜けると、レタスの鮮度が落ちてしまいます。芯の部分から水分が抜けていくので、丸ごと冷蔵する場合は、芯の部分に小麦粉をまぶしてからポリ袋に入れ、芯を下にした状態で野菜室に入れるのがおすすめです。
芯に成長点があるので、爪楊枝を数本差し込んで働きを止める方法でも鮮度を保てます。いずれの方法も、保存期間の目安は2週間ほどです。
使う際は、外側の葉から使うと長持ちします。
カットしてあるレタスを冷蔵する際は、切り口をキッチンペーパーで覆ってからポリ袋に入れ、切り口を下にした状態で冷蔵庫に入れておきましょう。カットしてあるレタスを冷蔵する場合、保存期間の目安は5日程度です。
冷凍のポイント
レタスは、冷凍保存することもできます。3週間~1ヶ月ほど鮮度を保つことができるので、長持ちさせたい場合は冷凍保存を活用するのがおすすめです。
冷凍保存の手順
1.レタスを洗ったら、キッチンペーパーで水気を拭き取る
2.手で食べやすい大きさにちぎる
3.レタス同士が重ならないように保存容器に入れて冷凍する
冷凍庫の急速冷凍機能を使ったり、熱伝導率に優れた金属トレーに乗せたりして、時間をかけずに冷凍するのがポイントです。
ただし、冷凍したレタスは生の状態よりも触感が悪くなります。炒め物や汁物など、食感が気になりにくい料理に活用すると良いでしょう。
レタスの冷凍や解凍方法については、以下の記事もご確認ください。
レタス 冷凍保存記事
https://igc.co.jp/shop/pg/1129/
レタスの魅力を生かした定番料理
レタスは生のままでもおいしく食べられるので、サラダやサンドイッチの具材にするのがおすすめです。
また、加熱調理すると甘みが増し、生食とは違った食感を楽しむこともできます。チャーハンやパスタに加えたり、あさりと一緒に酒蒸しにしたり、ロールレタスにしたりするのも良いでしょう。加熱することでカサが減るので、レタスをたくさん食べやすくなります。
レタスの特徴を知って料理に生かそう
スーパーでよく見るのは結球したレタスですが、立ちレタスやステムレタスといった種類もあり、それぞれ特徴が異なります。料理に応じて使い分けるのもおすすめです。
また、レタスは鮮度が落ちやすい野菜でもあります。選び方や保存方法のポイントを知っておけば、レタスのおいしさを長持ちさせることにつながるでしょう。
ご紹介したレタスの特徴を、日々の料理に役立ててみてはいかがでしょうか。
みずみずしくしゃきしゃきとした食感が楽しめるレタスは、サラダや炒め物など、幅広い料理に活用できる野菜です。食卓に欠かせないレタスをよりおいしく味わうために、レタスの選び方や保存方法といった知識を深めてみてはいかがでしょうか。
ここでは、レタスの概要や選び方、保存方法などをご紹介します。